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未来をつくる、クリエイターの見ている”ヴィジョン”
刻み込まれた過去、現在を通じ、これからの一歩を目で語る

ファッションデザイナー 加藤 翔平

高校生の頃、手元にあった服をリメイクし、好きな形に出来上がった時、充実感に溢れていた。
「服が好き」これは、シンプルなようで貫くことは非常に難しい。

文化服装学院在学中に友人4人と、それぞれが作った服で合同展示会を開催。
その後もお店の店頭に服を置いていただいたり、と様々な縁や機会があったと話してくれた。
このような出来事を経験していくうちに、本格的にブランドをやっていこうと思い立った。

心に秘める衝動、
生きてきた中で得た価値観、
全身全霊で「好き」の思いをファッションにぶつける

2017-08-28 13.20.15

作りたいもの
ブランドをやっていく上で変えなくてはいけない部分
けれど変えては駄目になってしまう部分

服が好きという思い、そこは絶対に変えてはいけない。このブランドをやっていく上では一番重要だ、と彼は言った。
彼が手がける「HEIHEI」は、まるでパレードやテーマパークのような楽しさ、賑やかさを連想させるポップなデザインが目に留まる。
毎回のシーズン毎に雰囲気が一転し、見る側を楽しませるパフォーマンスが魅力的だ。
ただ単にポップではなく、よくよく見ると少し、例えるならグリム童話のような毒っ気がある。
けれど不思議と憎悪感は一切なく、心を擽られる。

一見個性的なデザインではあるが、アパレル業界紙や海外メディアからも注目される技術も兼ね備えている。まさにハイクオリティなストリートファッションと豪語しても過言ではない。

ファッションは反骨精神…一度服やファッションを好きになった人ならきっとこの言葉に聞き覚えがあるだろう。
そもそも個性を発揮する意欲は、人と被りたくないという考えから始まる。
今まで校則やルールの中で生活をしていて、真反対の服装がしたいと考えることもあるだろう。
「理想のなりたい自分像」を服装で表現することも自分自身への反骨なのかもしれない。

身に纏っている服が、どんなに自分を前向きにさせてくれるか。
きっと誰もが反骨精神を持てば、ファッションを楽しまずには居られない。

彼のポップな服たちから、まるで自分の初心を思い出させられるかのように、良いアナーキーさが伝わってくるのを感じた。
今後の活動目標を問うと、アートヴィジュアル、空間をデザインしたり、HEIHEIの世界観でランウェイショーを開催したりしたい、と語った。

ブランドの服たちを見ても彼の世界観が溢れ出ているので、空間で体感ができることを期待したい。

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自分自身を言葉で例えると、「孤独で自由」だ、と彼は言った。
世間と違うことをやろうだったり、自分がやりたいことをやると、世間からは遠ざかり孤独になってしまう。しかし、自分の思いは発信し続けたい。
このような思いが掛け合っているようだ。

純粋に服を愛し、心からオシャレを楽しめる服。服に対するトキメキはいつまでも忘れてはならない。

その思いは持っていても、分かっていても、時の流れの中では思い続けるのは難しい。

だが、彼は日々前向きに楽しむことを続けているのだ。

保守的なファッションが一般化している今、これから。ファッション界には欠かせないブランドだと感じた。

そして、来月10月20日頃から1週間ほどを予定とし、ラフォーレ原宿2Fで期間限定ショップを予定しているようだ。
この機会にぜひ実際に見て、触って、彼の思いを感じ取ってほしい。


HEIHEI Official HP/http://www.heihei.jp/

HEIHEI Instagram/@heihei_official

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